雪面など全く意に介さず、いっせいに芽吹くブナを初めて見た時には衝撃を受けたものだ。
その後バックに白山を入れた構図で撮りたいと、残雪期が来るたびに考えてたが遂にその願いが叶った。
「思わぬ拾い物」というのは、別のトコロからの転戦だったから、それも二回・・・・ (^^ゞ
①平家岳から左門岳方向を目指して暗いなかをチャリ漕ぎしてたら、落石を踏んでパンク。しかしここまでは想
定内だ。が、なぜか工具が無くて予備チュ-ブはアウト、更にあろうことかパッチの糊が気化消滅してるし・・・。
わずか10分漕いだだけなのに、車へトボトボ引き返すにはエライ時間がかかった。
②仕切り直して温見峠からの左門方向に転戦としたが、07`4/8には峠近くまでR157をクルマで行けたのになんと10kmも手前で除雪終了。そ、そんな殺生な~・・・。
越美国境はもうあきらめるしかない。帰るにはまだ早いし、どうしたものかといろいろ思案した結果は、銀否峰。
そ~いえば、数年前に開設された「中島コース」にはまだ登ってなかったんだ。
8:31出発。
登り始めてしばらくで植林帯は一面の雪。
そこを抜けると上部までが見渡せた。
あの稜線はもう山上台地だ。
いや~、いい天気といい雰囲気の自然林の登山道を歩くのはとっても気持ちいい~。
雪面の新緑ブナまで見せてくれる大サービス。
振り返れば姥ヶ岳が顔を出し始めていた。
長い長い雪から解放された生命の躍動感!!
途中、小さな広場状となっている所で石垣を発見。古いヤカンや瓶など生活跡もみられるところから、小屋でも立っていたのだろうか。
この日は、ふもとから山頂までずっとセリバオーレンの花を見た。
山上台地である極楽平へと登り上がると、あとは緩やかな登りが続くだけ。
隣の尾根にはブナの根開けが見て取れた。
ふと後ろを見れば白山。
えっ? おお~、こ、これはもしかすると念願の写真が撮れるかも・・・。
その尾根とのjpにさしかかる頃には確信へと変わっていた。
ピークから登山道を外れて、1262へとヤブを漕ぐ。
いろんな構図で、もう撮り放題♪ 念願かなって大満足。
ちなみに右の山は荒島岳。
生命の神秘を感じてしまう風景だ。
望外の目的を果たしたら、あとはのんびりと山頂まで。
お土産まで戴いちゃって.、なんか悪いね~。
14:27山頂へ。
右は姥ヶ岳と能郷白山。
左に「今のところは」惨敗続きのあの山も見える。
残雪期の下山は気を遣う。
そこかしこに「罠」がしかけられていた。
17:03下山。