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Channel: 越前 ひとり山 ある記
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ハァ~またもやの敗退、屏風山。 4/18

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笹生川ダム湖岸道は南面だけに、融雪は期待を大きく上回っていてチャリ漕ぎにも大助かり、おかげで伊勢峠まで10㎞ほどのアプローチはたったの二時間!!
一週前だったらチャリの押し歩きが増えて、こう上手くは行かなかっただろう、まさにベストタイミングだった♪

さあ、伊勢峠からはいよいよ屏風山への尾根歩きの本番だ。

ここから20㎞ばかり裏手となる先週の荒島岳下山では、標高七百あたりまでは快適な雪面歩きだった。
一週も開けばあれほどのラクはさせてはもらえまいが、まだ4月半ばそれもこの冬は寡雪とは無縁の年だった。今日はほぼ標高千mオーバーの稜線歩きが続くので、雪の助けもけっこう期待できるだろう。やぶ漕ぎはかなり勘弁してもらえる筈という計算だ。

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風も無く素晴らしい青空の下、あの屏風山を目指して籔々を横目に快適歩行 ♪♪
やっぱりロングルート攻略ってのは、こんな夢のような雪面歩きが有ればこそ!!

し、しか~し、勝手なワタシの夢見る思いに自然が応えてくれたりは・・・しないんだよな~ (^^ゞ



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赤が敗退を決めるまでの登り、青エスケープルート、黄色は伸ばしたかった越美分水嶺コース。

夢のような雪面歩きなんてのは一割ほどもなかった。
完全に当て外れで大部分が藪こぎ、それも一ヶ所強烈なトコロがあってその後は「またアレが出てきたらヤバい」と言う恐怖心とも戦う事になった。
もちろんそれなりのビバーク装備を持ってはいるので、最悪「お泊り」となってのルート攻略もアリだったが・・・翌日の日曜日には朝一でどうしても外せない用事が・・・。

また、越美分水嶺の今回分のルート攻略は、アプローチが容易と思われる美濃側から登ることも検討していたが、やはり笹生川ダムからの回送があまりにも長すぎると言う理由で、却下。
その挙げ句が今回の、分水嶺アプローチとしての尾根歩きに手間がかかりすぎてタイムオーバーと言う結果に。
昨年の沢からの攻略を図っての失敗経験を、まったく生かせていない形だ。
ついでに奇しくも最終到達点までが前回とほぼ同じ・・・。

本当は今回の分水嶺コースは、ワンデイなら二回以上に分けるべき距離なのは十分承知しているが、比較的ラクな美濃側からの屏風山を終えてしまうと残り半分がとてつもなく難しくなってしまう。
残雪歩きを当て込んだ、ワンデイでのロングアプローチ&ロングルート狙いだったのだが、残念ながら一発逆転ならず・・・。




ダム(4:20)・チャリ・(5:08)蝿帽子川林道口- (6:24)伊勢峠(6:40)- (8:40)P1172- (11:01)P1106- (11:50)最終到達点(12:30)- (14:58)林道着地- (22:21)ダム   

 

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夜のとばりが開く気配を感じ始める時間にチャリ漕ぎをスタート。
残雪はほとんど消えていたが、当然開通前の林道は落石や倒木だらけ。

蝿帽子川林道口へチャリを置いて歩き始めたが、峠への登りでも歩行者用路側帯(?)が十分確保されていた。
あのカーブを曲がれば伊勢峠。
見えている山が取り付いた尾根。.当然のように雪はないが初めのうちは獣道があって助かった。



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へえ~、白花だ!

相変わらずコウヤマキやヒノキの巨木が多い。
赤布と黄色テープ。ノコで切られた跡もあった。



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薮々のあとには幸せを噛みしめる雪面歩き♪
雪の消えたばかりの標高になってくると、獣道も今年の整備はまだ始まっていないようだ。(^^ゞ

P1132までの雪歩きは、南へ向かっての登り(つまり北斜面)なのに全然期待したほどではなかった。
まあいいだろう、次のP1172以降は雪面歩きが続いてくれるだろう。



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おっほ~ ♪ 振り返るといつのまにか白山がその雄姿を現していた。

ここと同じくらいの標高だが、向こうの尾根雪の量が多く感じるのは「隣の芝生は・・・」状態?
南北と東西に走る尾根の違いだろうか。



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能郷白山

ターゲット視認!
思ったより早く姿を表した屏風山だったが、まっすぐは向かえずぐるりと稜線を大回りしなければならない。

P1044手前ピークであるP1172までで峠から二時間弱。8:40。
ここまでは思いの外、雪面歩きが少なくて手間取ったがこれからは大丈夫だろう・・・
予定では、越美分水嶺三度目となるP1106までが10時、屏風山頂が12時となっているが、これからの雪面歩きで挽回できるはずだ。





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しかしここからの下降で大誤算!
南へ向かっての下りなので雪無しは想定内だが、異様なまでのやぶの密集陣形! 
楽なはずの下りにほとほと手を焼く始末。
尾根が細くなってくるとヒノキとシャクナゲの効果的な連係プレー。
まあまだ下りでよかった、登りだったらどうしようもなかったな・・・。

激々・薮々との戦いの最中に発見。先人たちを敬服。



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その登り返しは、つながっていそうで切れ切れの雪尾根。
連続しての雪面歩きが実質的に無くアイゼンが装着できず、さらに雪面を利用しずらくしている。 

樹間越しに少しずつ屏風山はその向きを変えていく。




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なんのかんので通算三回めとなるP1106へは11:01。

最後のあがきでせめて屏風山だけでも登ろうと思ったが、ぎりぎり千mオーバーの屏風山への尾根にはもう雪はほとんどなく、最低鞍部はるか手前で全くのやぶ漕ぎとなってしまった。

滑り倒れてしりもちをついた所でそのまま昼食。ほとんど前回到達点と同じくらいだったようだ。
屏風山を見ながら何度「チクショウー」と悔しがったことか・・・。



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帰りのコースは「例の」P1172への登りを嫌って、時間はかかるだろうが確実に車へと帰り着けるだろう安全優先のエスケープルートを。

白山が、「そっちは大分遠回りだぞ」と言っていたが、それは歩き終えてから十二分に実感できた。
正直、あそこまでとは・・・。
エスケープルート分までの地図コピーは無く、俯瞰が苦手な小さいGPS画面での最終確認だった。
まさかこんなルートを使うとは思わなかったからだが、事前準備が不十分だったと反省。



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なんということだ。今日歩いた道で一番歩きやすかったのがエスケープルート!
おまけに東向斜面の下りでは、着地した林道近くまでのきれいな雪面歩き!

極めつけは、九頭竜ダム湖岸以外の林道上にはずっと分厚い雪!
笹生川ダムから伊勢峠までの雪なしってのはなんだったんだ?

そもそもなんで、標高が高いトコロに雪がなくてこんな低いトコロで雪が?。おまけに「がぶる」し、.ぶつぶつ・・・。
車の帰着はとんでもない時間となってしまった。



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引き返した地点から標高差300mを残しての林道までの約10㎞。
完全に暗くなったのは午後7時すぎ。
屏風山の向こう側の越美分水嶺は東西方向。
もしかしたら行けたかな?とも思うけど・・・。








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