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Channel: 越前 ひとり山 ある記
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晴天下の大日山・越前甲 周回 2/7

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北陸では貴重なお天気に恵まれた一日、明るい時間を目一杯使って山を満喫 ♪♪

新道(6:35) -(8:16)前回到達点 -(12:10)ジャンクションピーク(12:35) -(13:36)大日山 -(15:00)越前甲 -(17:38)新道

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西から望む越前甲はその名にふさわしい鎧兜のいで立ち。
今回、山頂からはいったん南へ下ってから西側絶壁下部の大雪面を下った。


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今日は長丁場を覚悟しているので、日の出前に出発。
このお天気なら前回目標だったP1287は固いだろうが、雪面状態でいろいろエスケープルートも考えておく。

かんじきトレースのあった林道や、杉の植林帯ではほとんどラッセルは無し。
先月の、ラッセル三昧&雨降りのモチ切れ地点でも八時過ぎ、どうやら最低でも大日山は戴きだろう?


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しかしそう甘くはなかった。
P1287への登りは顕著な尾根の無い茫洋とした地形。
風の影響を受けにくいので新雪がそのまま積もっていて、思惑外れのラッセルとなる。



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しかしこの上天気とどんどんせりあがってくる周りの雪山たちに元気をもらう。

県境ジャンクションピーク手前のP1287への最後の登りで、下界からサイレンの音。
十一時半だ。まだお昼も食べてないや・・・。
ぬか喜びとなったラッセルもあったし、とりあえず越前甲への周回判断は三十分遅らせて、大日山到着は二時前としておくか。
JP手前の鞍部で手早く昼食をすます。



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な、なんちゅう雪庇じゃあ・・・。 県境稜線では風が舞うのか、左右がっぷり四つの雪庇。
奥は大日山。

ふぃ~、やっと核心部分を抜けられた。越前甲方向を振り返る。
正直なところ、越前甲へ向かうのにまたココ通りたくないよな~。(^^ゞ



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大日山山頂は、猛烈な地吹雪。 白山がよく見えないよ~。
ありゃあ、時計を見たら越前甲へ向かうと決めた時間に間に合っちゃってるし・・・。
とほほ、またあの恐怖の稜線かいな。



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げげっ、ホントついさっきの自分のトレースがもう埋まりかけて・・・。

核心と思えた場所も、自分の足跡が残っていればさほど怖くはなかった。
先が見通せないと、歩こうとしている雪庇が右向きなのか左向きなのかがよく分からないから怖いのだと言うことだろう。
越前甲と白山。でかい雪庇だった。



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必死に頑張って越前甲には丁度三時。なんとか明るいうちに戻れそうだ。

中央奥の大日山と、越前甲を結ぶ歩いてきた県境稜線。



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越前甲山頂から南尾根へ向けて下る。去年の登頂はこのルートだったので下れる筈だと自分に言い聞かせる。
クラスト雪面に二十㎝ほどの新雪がかぶる、この雪面状態だと歩行で下るより絶対シリセード。
激急斜面ではあるが、さほどのスピードは出ない(というか、出せない)。
右画像は、じわじわとしか進まない局所的な表層雪崩に乗るようにして下った跡。

南尾根への連絡釣り尾根から下を見ると、なんとか歩行(シリセードが出来るほどの斜面ではない)で下れそうに見えた。 地形図の林道をよく確認してココからの下山を決める。



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なるべくチリ雪崩のない斜面を慎重かつ急いで下る。
要するにいつもの「どこでもスノーシュー」だ。
えらく幅広の谷へ下り着き、写真を撮っている場所まで登り返したら、地形図には載っていないがもう林道だった。



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なんかへんな植林帯ルートを下り、雪に埋まりまくっていた林道を歩いて下山。
やはり到着は、日没少し過ぎとなっていた。 
目一杯楽しめたな~ ♪ それにしても疲れた~。


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青が登り、赤が下山。
越前甲山頂からのこのコース取りでの下山は、(私が言うのもなんですが)とても大きな危険を伴う事になります。


  

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