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Channel: 越前 ひとり山 ある記
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一里野から白山、百四丈滝の巨大氷壺 4/13

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白山の神秘。
積雪期の百四丈滝。
その姿を、やっとこの目で見ることができた。

イメージ 2
ふたつの雪山は、大笠と笈(おいずる)

まるで高速道路の通気抗のようにも見えるこの「自然の構造物」は、高さはなんと二十メートル!いやそれ以かも?
あの大きな百四丈滝が短く見えてしまうくらいだ。

時間切れで、下まで降りて見上げることが出来なかったことが悔やまれる。
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除雪終了点(6:48)-(80:5)さんちょう駅-(10:14)しかり場-(11:55)避難小屋-(12:42)美女坂頭-(13:50)下降点-(14:00)百四丈滝手前-(15:03)下降点-(16:03)避難小屋-(17:28)しかり場-(18:43)さんちょう駅-(19:23)駐車地

一日、日差しも届く薄曇り



前日まではスプリングエフェメラル山行にしようかそれとも越美国境にしようかと迷っていたが、たまたま覗いた
金沢のY先生のトコロの画像で百四丈滝の適期を思い出した。 (^^ゞ

よ~し、三度目の正直だ。あの「滝壺」をこの目で見てやるぞ♪
そう、実は今年で三回目の挑戦となるのだ。

しかし毎度のコトながら、決意してたはずの夜明け前出発が何故か出来ない。
手取湖の道が夜間通行止めで迂回ロスもあった事は確かだが・・・言い訳なんぞ考えてたらカメラの電池切れ表示!ケータイも満充電ではないのでいちいち電源操作が必要となってくる。も、サイアク・・・。


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営業の終わった一里野スキー場の落石ゴロゴロの林道は、いくらも進めないうちに五.六台の車の停まる除雪終了点。
しかし固く締まった雪面に、快適なアイゼン歩行でサクサク進めた。
結局スノーシューが必要な場面は一日を通しても無く、車へ置いてきて正解だった。

ゴンドラリフト終点のさんちょう駅手前で、眼下の街並と大笠山へと続く快適そうな稜線。
あそこを歩いて笈岳を回り中宮へと周回・・・と、思いついてからもう三年。実現はいつのことやら・・・。



イメージ 1
「しかり場」分岐へと来ればもう中間点。
この先はラッセルになってもワカンやスノーシューでは厳しくなってくる。一昨年はここで敗退となった。
しかし今回は良好な雪面状況に加え、前日も含めた多数の先行者のおかげでラッセル泥棒三昧♪♪

しかり場を過ぎてすぐに四人パーティが下山してきた。車窓から見えた今朝の朝焼けを思い出して聞いてみたところ、今日は薄曇りであまり大したこと無かったそうだ。・・・が・・・昨日の朝は良かった~、って。えっ?ええ~?



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さらに二人の単独者とすれ違い、奥長倉避難小屋へ。
どうやら今日登ってきたのは私ひとりのようだ。
外のストックを見て中をのぞくと、まだ何人分かの荷物が置いてあった。


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おどろおどろしい姿だが、なぜか名前は「美女坂」!
初めての百四丈滝挑戦の時は、ここの固くクラストした斜面にビビって敗退となった。
今回のクラストはたいした事無し。何としても美女坂の頭まで登り切って、あの四塚山の先までを見てやるぞ。

やはり一番斜度のある核心部分はビビりかけたが、なんとかクリア。ほっとしてると六人パーティが降りてきた。
リーダーらしき人から「滝の下まで行くのか?ちゃんとトレースはついてるからな」
ありがとうございます。とは答えたものの、さて下りきれるかな?
・・それにしても滝見台の尾根上には、今見えてる雪庇は無いのだろうか?Y先生はどうやって例の画像を?


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しかし美女坂で気力と体力を使い果たしたのか、割と平坦路のはずなのに休憩が多くなってくる。ならばついでにと昨年の鳴谷-釈迦ラインを眺めながらの昼食とした。
清浄原の地形で滝見台は近いと思えたが、やはり雪庇と分かっているのに滝壺を見下ろせる崖っぷちまでは近寄ることはできない。先行者のツボ足トレースも崖には近寄っていない。

そして帰りの距離とアップダウンを考えると午後二時のリミットは譲れないが、ズーム機能の貧弱なケータイでの画像も欲しい。登り返しの時間を考えると下らないほうがいいに決まっているのだが・・・。

よし、引き返す時間の午後二時までというコトで、下っちゃいますか?      嬉々と13:50苦渋の選択。
おバカなワタシは、十分間で標高差で残すことあと百mの二百五十m以上を下ってしまった。

しかし間近で見た白山の神秘にはかなり感動、登り返しの糧となった。



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イメージ 10

  
遥かな高みに雪庇の張り出しが連なる。
ただ単にトレースを辿ってさえ行けば、有難いことに切り崩された脱出口へと到達する。
時間制限はあるけど、な~に、たったの二百五十m。(^^ゞ

登りでは気が付かなかったけど、えらい絶壁に張り出した雪庇の上を歩いてたんだね~。
ちょっと近寄り過ぎ! 
先行者のトレースを信用してはいけないな・・・。

ま、とにかく下山を急がないとお日様との競争に負けてしまうぞ。



イメージ 8
ひ~、ひ~。
あ・・危なかった・・・。
思ったより残照時間が長くて助かった。
ここからはスキー場ゲレンデと林道歩きだから、暗くなっても大丈夫。ほっ。
しかしおぼろ月夜となり、おかげでクルマまでヘッデンも出さずに済んだ。

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