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Channel: 越前 ひとり山 ある記
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今年は寡雪って話は? 赤兔山 4/13

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平地では雪が極端に少なかった今年の冬、先月も気温高めでせっかく山に積もった少な目の雪の寿命も残りわずか、のハズだったのに、暦の上の冬が終わってからも山ではじわじわと雪の供給が続いていたようだ。

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おそらく建物の壁面には、根開けみたいに隙間というか空間が出来ていた筈だが、新雪がびっちりと隙間を埋めている。


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鳩ヶ湯の前に車を置く。

平地ではあまり積もらなかったので、三週間前にはこの辺りに雪は全く無いのに下打波ゲートは閉まっていた。
今日もチャリをデポしたさんきち橋ゲートの先にだって、ずっと雪なんて無いのだろう。
にしても、三ノ峰の雪は三週前より増えてないかい?

出発準備でなんとアイゼンを忘れてるのが発覚!
今日からのおニューのブーツに調整して玄関に置きっぱなしだ・・・。ワカンじゃ心許ないけど仕方ないか。
6:17  鉄階段を利用して登っていく。


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思ったより早く雪が出てくる。
予定では、標高千mの渡渉点あたりまでひたすら雪の無い登山道を歩いて、雪が出てきたら適当に尾根歩き。
登山道ロストや滑り台斜面もあったが、なんとかワカン使わずに予定のたんどう谷渡渉点まで到達できた。
ただ、新しいブーツの靴擦れが思ったよりひどく何度も脱いでケア、自然と歩くペースも遅くなる。
まあ、日も長くなったし山頂にはお昼でも大丈夫なんだからと自分を慰める。


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たんどう谷を渡渉するととたんに雪面は分厚くなる。雪は腐ってるが完全に埋まったトラバース道はアイゼンでなければ無理だ。
つま先蹴り込みが出来るのがワカンの利点、渡渉点からそのまま腐れ雪の急斜面を尾根まで直登しよう。
一昨年寿命を迎えた初代ワカンに代わる小ぶりの二代目ワカン、去年は出番が無く今回が初出動。


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まあ、丸二年ワカン使ってなくてタイプも違うモノではあるけど・・・どーも、装着がしっくり来ない。
つま先蹴り込みもあるからなのだろうが、靴が前へ前へとズレてくる。
実は正しい装着方法なんかすっかり忘れてるので、何度もザックをおろして装着をやり直すハメに。
で、ザックをおろせば余計な他のことにも手間をかけたり・・・。


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尾根に這い上がったのは、渡渉してからなんと二時間後、距離にしてほんの二百mほどか・・・。(^^ゞ
足のケアに十分な時間をかけたこともあるが、この間に靴擦れはだいぶ馴染んでくれたようだ。

すぐに赤兔山頂も顔を出す。


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この尾根にはブナも多い。そしてこの紺碧の空♪

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振り返れば願教寺から小白山までの石徹白オールスターズ。


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前回の小白山~枇杷倉ライン。


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じわじわと赤兔山頂が近づいてくる。.


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最後のひと登り。


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12:56   今日初めての全身白山。


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赤兔山へは通常ルートでも六つあるが、今日は私の貸切みたいだ。 
風を避けて小屋手前のくぼ地で昼食。


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赤兔避難小屋の裏から見る、三ノ峰へと延々と続く尾根道。

実は、ここからが今日の山行本来の目的なのだ。
加越国境のうち、赤兔山から六本桧までが「福井から登って福井へ降りる山行」として歩いていない。
無雪期にすべて登山道で歩くことも出来るが、展望は赤兔山頂以外ほとんど期待できない。
大展望のなかの歩きで真っ直ぐ白山に向かって行くには、今!!


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無雪期でも急坂がいやらしい避難小屋裏からの下降。
ちょっと危なかった。

もう四月も半ば・・・ですよね?


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大長・赤兔ライン。

双耳峰に見えるのは、別山&三ノ峰。
本峰は左のブナの影。

当初予定は六本桧までだったが、ここまでのペースではそれはとても無理。
無念ではあるが、県境歩き半分を残しての下山を決める。
エスケープルートとしては、よろぐろ山から長い尾根の下山となる。



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よろぐろ山のあるエスケープ稜線。

時刻ももう四時前だ。
ここまで。


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エスケープルートから下ってきた赤兔方向。

さて、残してしまったルートをどうしようかな?



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三ノ峰から願教寺までの打波川源流域。


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おやおや、スプレーマークやピンクテープもあるんだ。

穴だらけ!

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彩雲と日没。


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まあ、こんな歩きやすい部分は少なかったかも・・・。

当然お花も営業時間終了。


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暗くなる直前にやっと林道着地。
この尾根は尾根通しで降りてくると最後がヤバく、あまり他人様にはお勧めできませんねー。
それにしても、橋が生きてて良かった~。

チャリを回収して鳩ヶ湯の車へはジャスト七時



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赤登り、青下り。
黄色は加越国境歩き。




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