岐阜側から登って福井へと降りた、最初の踏破ラインを実質三回に分けての最終回 2.9㎞。
「福井から登って福井へ降りる山行」でつなぐ越美国境。
我ながら、なんて「無駄な縛り」をと悔やむこともあったが、ついに今回で完全踏破達成となった。
野田ヶ大和(のだがたわ)には登山道は無いけれど、標高の割には抜群の展望地らしい。
登るからにはこの時期の快晴を狙いたかった。
赤/登り(野田ヶ大和~県境は実際には下り) 青/下り
黄色/今回の越美国境歩き 2.9㎞
黄砂も気にならない快晴の空の下、北アもクッキリ。
九頭竜ダムで逆光のなか薄っすら霧氷。
期待してしまったが、山ではカケラもなかった。(^^ゞ.
まだ三月の初めだが油坂峠に雪は全くない。
一応通行止め看板はあるが、旧道を進入していった岐阜№はそのまま引き返してはこなかった。
この登山口に福井№が一台、すると先行者がいるんだね。
登りはじめは予想通り、もう勘弁してくれ状態の籔ヤブ。
心が折れかける前に尾根形状となってヤブは治まってくれた。
まだここらへんでは日本鹿の勢いはそれほどでもないのだろう、このどんぐりの芽も成木になれるのだろうか。
この尾根には特に穴ぼこが多い。風向きがシビアなのか、樹木がある程度の高さになると身を支えきれずに根っこごとに倒されてしまうのだろう。
おお、唐突と言っていいくらい突然の雪庇のなごり出現!
これで歩きも楽になるかと思いきや、尾根の曲がり角でまた突然になくなってしまう。
中途半端な雪の状態から連続して雪面が続くようになったのは、やっと1160mあたり。
あのー、野田ヶ大和って1270mなんですけど・・・。
もう山頂台地形状でアップダウンも緩いので、もってきたワカンは装着せず。
古いスノーシュートレース。
あまりの陽光にサングラス装着。
なんか恐竜クンがカワイイね。
能郷白山から荒島まで
そして油坂峠から能郷白山までの越美国境の山々。
白山・加越国境
例年ならもっともっと積雪があってこんな籔・・・。
北アと御嶽
登ってきた油坂方向、左下は白鳥の街。
風もなく、まったりお昼をコーヒーまで満喫。
また古いスノーシュートレースを追っての周回下山。
そー言えば、駐車地の福井№は何だったんだろう?
雪が少なくても、よく探してみればそれなりの撮影ポイントはある。
尾根から白鳥の町並みを見下ろす。
手前の山はこれから歩く越美国境稜線。
緩いピークを登り返したら突然の新しいツボ足トレースが出現。
なーるほど、林道使ってコッチをピストンだったんですか。
トレースを追ってラクチン林道着地。向こうの山が越美国境、意外と近い。
トレースの主はもう帰るだけだろうけど、実は私はこれからが今日の山行本番。
最後の越美国境歩き。
下ってきた山を、越美国境に立って振り返る。
上から見下ろして分かってはいたが、やはり雪の助けは少ないようだ。
部分的には雪面歩きも出てくる。
見上げる野田ヶ大和から下ってきた稜線。
もっとひどい目に遭うかとも思っていたが、基本下降ということもあり越美国境の中でもかなり歩きやすい部類だろう。
一安心したらまたまたお腹が空いてきた。♪
鉄塔広場から野田ヶ大和。
前回には雪の下で全く気が付かなかった、旧道トンネル上の油坂峠。
休憩施設も建っていたのだろう。前後の道もほんの少しの手直しで現役復帰も可能レベルだ。
旧道トンネル横の急斜面をずりずりと滑り降りる。
そー言えば、ここを登って滝波山へ向かったんだよなー。
ほんの少しの車道歩きで、「福井から登って福井へ降りる」私の越美国境歩きは終わった。
そろそろ越美国境総括作成に取り掛からねば! (^^ゞ