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Channel: 越前 ひとり山 ある記
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加越国境 龍ヶ鼻ダム深部 3/12

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諸事情により、とうとう「周回遅れ」の記事アップになってしまいました。
悪しからず・・・。(^^ゞ


大内峠からの火燈山より始めた山行も今回で三回目。
が、未だ大日山からのトレースに接続できない。

とは言え、締まった雪面にアイゼンオンリー歩行ということで、何とかほぼ前回二回分の5.5キロを踏破出来た。

ただ、ダムからの林道歩きが登り下りで15キロ・・・これには流石にちょ~っとツラいものが・・・。
p923で出会った、「全く想定外の」加賀の登山者が使ったという尾根がとても魅力的に思えた。
県境踏破は、福井から登って福井へ降りようなんて考えなきゃ良かったかな? (^^ゞ

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赤登り、青下り 黄色今回の加越国境歩き 5.5キロ。
ホントは丈競山からの大周回下山を考えてたんだけど・・・。


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6:16 ダム湖を出発。
快晴の予感。♪

前回の下山に使った林道をそのまま逆に登る。
一週間で山の斜面の雪は少なくなってるが、林道の雪はさほど減ってない感じ。
前回のズボズボ雪ではなんとかスノーシューでも下れたが、今日の良く締まった雪面にはアイゼンが必須だ。


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長い林道歩きにさほどの難所は無く、ほぼイメージ通りの時間で前回下った谷へ到着。 
南面となる谷はもう通過困難となっており右の植林尾根を使うが、落ちた霧氷が堆積した急斜面に難儀する。


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9:20 県境稜線を少しバックして前回下降点。
このお天気とこのペースなら、あの丈競山までの大周回も十分可能だろう。

P923屈曲点までの登りに備えて小休止。最低鞍部なので展望はさほどでもないが、敷き詰められた落ちた霧氷が陽光に美しい。頭上に霧氷は無いけど幹に張り付いた氷が開いたザックにバササーッ・・・油断だった。


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陽光のブナ林をぽくぽく登っていく。いいね~。♪

げげっ、や、やられたー、これは聞いてないっすよ~。 


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 想定外の意外に長いヤブ漕ぎに手間取ってると、知らぬ間に空はどんより・・・。
ついさっきまで輝いていた小倉谷山もくすんで見える。


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まだ見えぬ屈曲点ピークから予定している大周回展望。
ただでさえ回り切れるかどうかレベル、どこかでまたあんなヤブがあったらヤバいな・・・。


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 10:50 屈曲点ピーク923へ。
おいおい、とうとう雪まで降ってきたよー、風も強いし。
崩れた雪庇の陰で早めの昼食としたが、だだ下がりのテンションが持ち直すワケもない。
しかしここで引き返すわけにも行かず、重い腰を上げて歩き始めると・・・まさかまさかの登山者の姿が。(^^ゞ

全くのツボ足の彼は加賀の住人で、地元の山として東尾根から登ってきたという。
吹き付ける雪の中でしばらく話をしたら、少しはモチも回復してきたようだ。


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さて、どこまで行けるのか?
今無駄にした時間と一度途切れたモチベーション、そしてこの天候では当初予定の大周回はもう無理だ。
下手すれば登ってきた林道終端から、上手くいっても予定の県境稜線をクリアした上で県境越え林道を下るか・・・。
中途半端に終えてしまうと、次のリカバリーがもっと大変なんだよなー。
ま、とにかく午後二時を目安に行けるところまで、かな。

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意外なことに雪は一時的なものだったようで、曇り空の下をまたぽくぽく歩いていく。
心配したほどのヤブが現れることもなかった。


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右端の丈競山の山小屋がさらに小さくなる。
この谷の源頭部を回り込む県境歩きの時間はもう無い。適当なピークからあの林道まで尾根を下ろう。 


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 大日山、白山方向。
小大日? あたりがやっとの展望。朝には白山見えてたのかな~?


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13:47 左の丈競、右の小倉谷へ向かって下山開始。


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思いのほかいい尾根で籔らしい籔も無く快適に下れたが、安全地帯の対面林道の高さまで下って谷底の川をのぞき込むと・・・渡渉点どころか川岸に三mほどの垂直の壁が延々と・・・。
目指したはずの堰堤も見当たらない。もー真っ青。(^^ゞ


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どーやら尾根を一本外していたらしく、トラバースして堰堤へ。
冗談みたいなこの堰堤を渡るのはかなり怖かったが、垂直の雪壁登りを考えたら何でもない。

林道下のギャップをむりやり乗り越えてやっとこさ安全地帯へ 14:43 。ほ~っ。
まあ、まだ車まで十キロ近くあるんだけど、ぽくぽく下っていくとしようか。

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おいおい、な~にが「安全地帯」だよ!!


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18:25  とっぷりと日も暮れた車へ帰着。


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