今年は残雪が多くて遅れがちの高山植物。
いつもの大桂さんにご挨拶。
危うく梅雨入りをまぬがれたどころではない快晴に誘われ、お花たちもあちこち少しずつだが登場となった。
そしてちょうど一年前の釈迦新道で「うるさい」ほどの小鳥のさえずりを意識したが、今回は先行者がいたからか昨年ほどの「濃さ」ではなかったが・・・澄んだよく通る鳴き声が遠近同時に「トッキョキョカキョク」なんてステレオで聞けてしまうのって、とってもいい感じ~♪
標高が高いと樹高も低く雪にも助けられ、停まってる鳥さんを「見上げる」場面は少ない。
チャリを別当出合にデポし、6: 08 市ノ瀬からチブリ尾根へと出発。
登山道に入ってすぐ、イチヤクソウ科の花・・だっけ?
「また来たよ~」
展望台の下斜面はニリンソウのお花畑
8: 47 チブリ小屋と別山
歩いてきた別山方向。
水場
不気味なウシガエル?の大合唱と遠慮がちなハルゼミの声の中、チブリの森を進んでいくと・・・いいっ? なんで葉っぱの上に? 一応茎の根本付近を見たが、ヤゴの抜け殻なんぞは無かった。
ニリンソウ / ツバメオモト
カエデ / サンカヨウ
ここの手前くらいから後続者の鈴の気配。
少しペースを上げると熊鈴との距離感は一定となった。ちなみに私は鈴忘れてきてたりして・・・。
ムラサキヤシオ / イワナシ
ダケカンバ帯を眼下に大長・赤兔方向
最初の雪渓歩き地点で、おそらくチブリ小屋で泊ったと思われる若者大集団とすれ違った。
追いついてきた単独後続者とともに小屋で休憩後、私と入れ違いに出発していった登山者を追う。
アオノツガザクラ / ミネザクラ
雪渓が急となってきたのでチェーンスパイクを装着。
御舎利の登りで三の峰小屋からと思われる何組かのパーティとすれ違う。
ピーク手前で南竜へ向かってる単独者が見えた。
トレースが確定! ラッキー・・・なのか?
10: 40 五.六人の休む別山に到着。
360度の素晴らしいパノラマを楽しんで、三の峰方向の御手洗池をのぞき込むとやはりまだ雪がある。
・・・ということは、一応ピストン予定だった池のお花もまだということ。
そうなると南竜周回だけの予定だったが、トレースもあることだし本峰狙いも視野に入れて、とっとと南竜へと向かうことにしよう。
しかし本当に今年の残雪は予想以上だ。
結論から言えば梅雨直前のこの時期に、尾根の雪から顔を出す登山道を歩いたのは一割か二割。
逆に言えば、歩きやすい雪面を進んでしまって道の高山植物を見逃すリスク(?)もある訳だ。
ハクサンイチゲ / ヒメイチゲ
たまたま雪面のトレースを外れて登山道を歩いたら・・・いました! ♪♪
キヌガサソウ / ミヤマキンポウゲ
たぶんシナノキンバイ / 北アとミネザクラ
大屏風からエコーライン方向を見ると、先行者が南竜から向かっていた。
追いつくどころか大分離されていたワケだ。
油坂の頭から本峰 12: 36 。
下降は、急斜面が手に負えなくなるころに上手いこと夏道が出てきてくれて助かった。
よし、シナノキンバイと思ったら、あらまリュウキンカだ。
なんとか南竜に登り返して 13: 15 。
よし、この時間なら御前峰も回っていくとするか。
この時期なら最悪室堂を17:00 で、別当出合まで明るいうちに降りれることは分かっている。
おそらくトレースの主はGPSを見ているのだろう。
エコーラインまでの谷を渡る橋に向かって迷わずに進んでいた。
だいぶ雪も腐ってきた時間だが、たまに氷化した部分に歯の短いチェーンスパイクが効かなくなる。
滑落したとしても登った高度を失う程度の損害だが、ピッケルとまで言わないがピック付ストックがとても欲しくなる傾斜だ。一度マジに滑落しかけて以後の登高速度は大幅に落ちるコトになった。(^^ゞ
すれ違うパーティもキャーキャー言いながらの下降だ。
五葉坂の登り口で大休止して、やっと室堂には 14: 55 。
さらに頑張って山頂には 15: 31 。
今年の初白山は、こんな時間でも大展望を満喫できた。
とか言ってるうちに別山の上だけだった雲が盛大に進出してきた。
御前峰下りで能郷イチゴ。
16: 12 室堂を出る。
チェーンスパイクの刃に不安があるので、下降路はより大人数のトレースのある砂防新道。
黒ボコ下では、案の定またもやの滑落の危機 (+_+)
ガスで薄暗い登山道わきのニリンソウは、もう営業時間は終了直前。
やっちまった・・・急に足跡が少なくなったと思ったら行き止まり。
復帰まで15分ほどのロス。 どーも砂防新道を下ると毎回コレのような気がする。
エンレイソウ / ミツバツツジ
別当出合へは、18: 33 。
雪が消えてしまう前にまた来ようかな。 車へは19:00 。
花の名前には大いに自信ナシ。間違っててもご容赦ください。 (^^ゞ