福井県境踏破の一環として、ふたつのトレイルの「隙間」を埋めて繋ぐとしよう。
尾根が広がりいい感じのブナも目立つようになってきた。
最高点の山頂には山の名前の標識。
さらに下って伐採された送電線鉄塔の直下。
椿の尾根の登り返しで、登山道整備の新しい痕。
しかし隙間といえど、ここは「中央分水嶺」。
道などあろうはずもなく、雪の時期を考えていたが標高が低くくてなかなかそのタイミングも難しい。
せめてヤブ対策で葉っぱの茂る前にと、このGWに決行となった・・・のに、あれ?れれ?
黄色がそれぞれのトレイル終端。
緑/チャリ
赤/今回の完了分 9.5キロ。
な、なんと、アプローチの歩きが完全にゼロだ!!
R161の峠へチャリをデポ、人力での登りの事はなるべく考えないようにして車でR8の峠まで。
その峠にある蕎麦屋の裏山が今日の県境歩き最初のピーク。
8:50 出発。さほどのヤブもなしで尾根に出ると・・・な、なんだ、無いはずの道が?
え~と? 確かここは両トレイルの狭間、中間点だよな~?
ああ、コレが深坂古道ってヤツか? いや、あれは谷道で地図にも別に載ってるし・・・。
ほぼ忠実に県境をトレースしてピークを過ぎると、道は遊歩道っぽくヤブ尾根をジグザグに降りていった。
カーブで大きな崩壊面が見えて一瞬「冥王の禿」かと思ったが、そ~いえば対岸は岩籠山だ。
なんでアレがインディアン「平原」なんだろう?
これから進む方角も見えた。先は長い。
おそらく遊歩道でこんなラクをさせてもらえるのはココまでだろう。
深坂峠に到着、出発からわずか50分だった。
琵琶湖と日本海を結ぶ運河計画が江戸時代からとは・・・凄いね。
もっとトシを食ったら、中部北陸自然歩道を繋ぐなんてのもそそられますな~。
「遊歩道」と比べればよほどのヤブ道なのだろうが、「覚悟していた」私にとっては時々のこぎり跡も見受けられる「整備のゆるい道」程度にしか見えなかった。
そして次のピークでは、「意外」なこんな看板も・・・へ~?
ここまでも二時間とはかからずで、今日の分はエスケープなしで歩き切れそうと見て大休止を入れた。
木立の中を進むので、基本的にはすっきりとした展望は無い。
たまに突然視界が開けると嬉しくなる。何故か倒木の多かったここでは岩籠山から敦賀の街までが見えた。
そして、今日の最高点で横山岳方向。12:07。
手前の山並みは余呉トレイル分水嶺終点の行市山へと続く、残りの「隙間」区間。
やはりこの「道」はケモノだけの道ではないようだ。
なぜか崖っぷちに三角点。
伊吹から金糞までがぼんやりだが分かる。
反対方向には高島トレイル終端の乗鞍岳。その麓のスキー場近くにチャリがデポしてある。
「の」?
いや、象さんのお尻かな?
送電線を抜けてからの登り返し途中で、「まさか」の登山者と出会う。
ビックリしたのは向こうのおばちゃんも同じらしく、珍しいと言ってた。
このあたりの山名や状況にやたらと詳しく、欲しかった行市山までの「道」の情報も教えてもらった。
早い話、「隙き間」は長浜トレイルとも呼ばれ登山者にも歩かれてるそうだ・・・へ~、成る程~。
おばちゃんのハナシを反芻しながら歩いてると、P533をだいぶ下ってしまってから方向間違いに気付き登り返す羽目に。(^^ゞ
えっ? もしかしてあのおばちゃんの仕業なのかな?
送電線をくぐると地図には登山道表示も出てくるが、それまでの実際の道の状況との差異は感じられなかった。
最後の尾根で分岐するバス停方向の「登山道」と分かれ、県境尾根を下るがやはり「道」はついていた。
スキー場でなにかイベントでもやっているようで賑やか。
15:02 、無事チャリのところへ。
今日の山行での「核心部分」に備えて国道わきで補給休憩してると、さっきのおばちゃんも下山してきてバス停に向かってきた。
また少し話をしてから別れた。
なぜか朝よりも格段に交通量は多く、チャリでは冷や冷やモノの国道下降だった。
そして試練の登り。
途中の自販機休憩で、今日も仕事だというおじさんに話しかけられた。
今も近場の山で現役だけど、昔は月一でアルプスへも行っていたとか。
16:17 車へ。