今年の残雪期シーズンを迎えるにあたって、何年も前から思い描いていた三つの大周回構想を今年の内に挑戦してやろうと考えた。
ただ、絶対に「登山道」とは呼べないのほどの悪路。
大笠山。
ひとつめは余呉大周回・・・・完璧な条件にも助けられ闇下とはなったが大成功。 ♪♪
ふたつめは石徹白縦走・・・・まさかの除雪ナシであと一歩が及ばず。引き分けという所か・・。
そして最後の一泊大周回・・ダ、ダメでした~・・・。(^^ゞ
つーか、一泊が必要なコースなのに我が家の山の神の「用事」が重なって、我が家のパワーバランスの当然の帰結を迎えることに・・・でも心はまだ未踏の大笠山にロックオン、眺めるだけでもと・・・。
なので、土曜日一日だけ。前哨戦というか、本番に向けての「偵察」という事にしておこうかなと・・・。
さて、その周回構想と今回の山行結果はコレ。
緑/チャリ 一部青の登りで赤ピストン。
黄色破線が長年思い描いてた一泊大周回構想。
中宮を起点に大ふくべ山から山小屋もある大笠山へ、笈ヶ岳(おいづる)・ブナオ山経由で下山という大周回。
「用事」がなかったらイケたかな~ ?
ゲート(5:11)- (5:53)野猿センタ- (8:58)主稜線- (9:39)冬瓜山- (11:20)県境稜線- (11:56)笈ヶ岳
(13:02)P1741- (14:07)笈ヶ岳- (15:02)シリタカ下降点-(16:04)ジライ谷下降点- (19:09)ゲート
5:11 出発。5キロの車道もチャリならすぐ♪
野猿センター横のスノーブリッジがヤバいことに。
2007年に笈ヶ岳へ登ったときは、ブナオ山経由だったのでココは初めて。
暗い時間での出発は「登山道のない山」では無理だろうと、明るくなってからの出発にしておいてよかった~。
下の遊歩道のカタクリやキクザキイチゲはまだ営業時間前だったが、「登山道」脇は一面のイワウチワ♪
聞いてはいたが、ここまでとは・・・。
チャリ到着時に登り始めたその背中を見て一時間以上たって、やっと六人ほどの先行パーティに追いついた。
私同様、チャリの単独者が更に先を歩いているらしい。
ほとんど雪の無かった尾根の急登から一転、ブナ林の雪面が出迎えてくれた。
ブナに癒されながらの登りでやっとジライ谷を終えた。なんとここだけで三時間。
遊歩道とチャリの時間を足せば、10年前のブナオ山からの自分のタイムと変わらずだ。(^^ゞ
先行者のアイゼンは、巻くことなく迷わず冬瓜(かもうり)山頂へと向かっている。
今年の冬瓜名物「恐怖の三角木馬」は、重心を外した形で成長したみたいだ。
コレなら怖くはない、大丈夫。♪
「ナイフリッジ」を抜けたところで、恥ずかしがりの笈ヶ岳と大笠山のペア。
恥ずかしがり屋がもうひとり、白山。
シリタカ山を下りていると、やっと笈ヶ岳が御開帳。
イヤになるくらいシリタカ山から下っての、県境稜線(白山北方稜線)への登り返し。 ひ~。
稜線直前の岩峰には見たことあるような草が・・・そう、三の峰の黒坊稜で見たもしゃもしゃ草だ。
と、山頂の雲を抜けて降りてくる先行者の姿が。
もしかしたら大笠へ向かってるのかとも思ったが、流石にそれはなかったようだ。
笈の向こう側にトレースは無いと分かったらなんか元気が出てきたぞ。♪
登ってきたシリタカと冬瓜。
振り返るといつの間に迫っていたのか後続が二・三人、県境稜線へ到達寸前だ。
11;56 な~んも見えない、笈ヶ岳山頂へ。
あんまし時間の余裕は無いけど、あと一時間だけ進んで引き返すことにしようかな。
山頂直下のほんの少しだけに霧氷。
降りてから笈ヶ岳を振り返る。
今日初めて自分だけのトレースを見ることが出来た。
なんかスゲーことになって・・・。
今日のトコロはこの辺で勘弁してやるとするが、(いつになるか分からんケド)次には覚悟しとけよ~。
あ~、言ってやったらスッキリした~♪♪
いや、ホントは言ってないケド・・・。(^^ゞ
最後にはイイ顔で見送ってくれてアリガトな~。
車へは19:09 。