標題に少々無理があるのかな~・・・ご容赦のほどよろしくです。
一昨年より始めた沢登り。
つまりは越美国境踏破への手段としてだった。
そして今回いよいよ「実戦」で、自分のその力量が試されることとなった。
結論から言うと、「相手」が相当手加減してくれたようで思いのほかルートを延ばすことが出来た。
大空白地帯へ風穴を開けることが出来たので、ここを手がかりに今後の目途も立ちそうだ。
『大空白地帯』はさらに左へ温見峠まで続く。小さな風穴ではあるが、今後に向けての手ごたえを十分に感じられた山行だった。
反時計回りの周回。
【天候】 晴れ
【コース】駐車地(9:04)- 源頭部(11:29)- (12:15)p1106- (15:00)p1079- (16:22)林道- 駐車地(17:10)
大空白地帯への沢登り初回ということで様子見も有り、下手に欲を出して無理をしないよう家を出る時間も遅めにする。
晴れ予報にもかかわらず、どんよりした雲だか霧だかに気持ちもどんよりしてくる。確かにこの時点では不安要素が多かった・・・。
荒れた林道に車のスピードも出せない。9: 04 出発。
入渓してしばらくで・・・ありぁ、また地形図忘れた・・・しぶしぶ取りに戻る (^^ゞ
これもうっとうしい「ケムンパス」君は、ぶら下がったり、這いまわったり、流されてたり・・・。
さあ、鬼が出るか蛇が出るか。気は抜けない筈だが、上天気となり穏やかな渓相にも自然と気持ちが晴れやかに。
それにしてもモリアオガエルの卵もよく見たが、オタマジャクシは異様なくらいいた。
出会った滝の高さはすべて一桁。
シャワーを楽しみながらの直登ができた。
サワグルミの癒しの森。
源頭の流れが途絶えたところで沢靴からシューズへと履き替える。スパッツは気休めの蛇対策。
その後、やはり流れの無いところでは沢靴を脱いて正解だと実感した。
しかし履き替えたらすぐに岩場が。 (^^ゞ
逆に、やっぱりぬめった岩には沢靴だと、これまた実感した次第。
どこかで沢筋を一本間違えてしまったのだが、ウマいこと稜線近くまでやぶ漕ぎは無かった。
これもウマいことあった獣道を辿ると、シャクナゲ薮の海の中枯れかけた老巨木の鎮座するP1106へ。
ここからが越美国境分水嶺歩きとなる。
そして・・・
で、出たな妖怪!
いや、至近距離からの屏風山・・・。
今回の分水嶺稜線を通しても遠望の利く場所はほとんど無かった。
北東方向も見れた。
ため息の出そうな薮。
これまでの経験則で分かってはいたが、なぜかピーク部では獣道が消滅してしまうコトが多い。
しかし稜線ほとんどには獣道があった。
もちろん、たったこんだけ歩いただけなのにどんだけ時間使った?みたいな箇所も数多かったが。
しばらく二重稜線の間を歩くことになったが、まるで切通しの中を進んでいるような感じだった。
そして巨木も数多く・・。
左門岳方向。
午後三時を、どこにいても直近の谷からの下降開始時間と決めていた。
今回、稜線歩きに使えたのはたった三時間だったが、最悪見込に比べるとほぼ倍近くを消化できたようだ。
今後もこんな調子で「相手」に、お願いしたいものだな ♪
時間となりP1079から下降。
流れが出てくる前に、沢靴にチェンジ。
滝の一つも出てこないと思ったらもう堰堤だ。懸垂の練習になりもしない。
とかなんとか、ぶつぶつ言っていたらイキナリ衝撃的なモノが・・・
気か付くとすぐ横にはもう林道があった。
大げさな沢装備はすべて使うことはなかった。
クルマへは17: 10
周辺探索を終えると、九頭竜湖では日没を迎えていた。
朝の霧が晴れ渡る湖面と同じように、私の中の朝のどんよりした気持ちは消えていた。