去年 4/5 の石徹白縦走と一昨年 5/8 の沢登り小白山で、中途半端に残った未踏県境ライン二本を周回に組み込んだ。
素晴らしい快晴の一日に感謝。
正面手前が野伏、奥は白山。
赤/登り 青/下り
黄色は、登りに組み込んだ二本の未踏県境ライン。
駐車地(6:25) -(7:44)県境取付 -(10:52)杉山 -(14:09)県境JP(14:30) -(14:49)小白山 -(18:29)林道着地 -(19:30)駐車地
除雪は石徹白ダムまで終わっているが、ホントの予定周回ルートは小白山から更に枇杷倉(P1518)を回り込んでの着地はこのキャンプ場前あたりだった。
前回毘沙門からの石徹白川下降点対面、県境はこの法面を駆け上がっている。(^^ゞ
防護壁隙間の尾根を登り出す。
辛抱の登りのあと、千mを越えるとやっと雪がつながり出した。
屈曲点前の雪面から左方向、これからぐる~っと回り込んで向かうピークも見えてくる。
薮の無い雪面歩き装備に換装。この後雪が無くなるまでずっとアイゼン。
右方向には大日から別山までの石徹白の山々。
籔に悩まされることない青空の雪面歩き ♪
振り返れば毘沙門・西山。
あまり標高も上がらずアップダウンも穏やかな幸せな雪面歩き、知らずにひとつ目の未踏ラインを完了していた。
杉山からの野伏~別山方向。
やはり一番目立っているのは別山。
桧尾根を下ったあたりから県境を離れ、直接橋立峠へと向かう。
去年、野伏から見下ろした野伏平。
大展望の稜線ぽくぽく歩きもいいけど、適度な起伏平原のふらふらさまよい歩きってのもいいね~。
峠道のある谷底を歩いてもよかったが、結局トラバースのまま橋立峠まであるく。
二月の大雪以降にまとまった降雪は無かったのだろう、去年の四月よりも積雪は少ない。
とは言え、あるところにはある!
二時過ぎ、県境ジャンクションピークへ。
ふたつめの未踏ライン終了、今日の山行目的は完了したことになる。
あとはあの小白山から枇杷倉を経て直接駐車地へ降り立つ予定だが、ありゃりゃ・・・。
経ヶ岳、赤兔。
石徹白の山々後方には北アルプス、乗鞍・御嶽。
この亀裂の底でお昼にした。
一昨年沢登りで詰め上がった俵谷。スキーシュプールが二条あった。
振り返る野伏の巨体。去年4/5はあの林道をシリセードしまくりで下ったが・・・。
目視ではここに来てなお、別山が本峰よりも目立って見えた。
さて小白山へ到着。
時刻も設定リミット10分前ではある、あるが枇杷倉周回は・・・。
な、なんという状態。去年は去年でナイフリッジがコワくてあきらめたが、今年は籔がひどい・・・一昨年の壮絶なまでの稜線ヤブ漕ぎが思い出される・・・。
ま、本来の目的は完了しているし、枇杷倉はまた次の機会に主目的としてこよう。
中央奥が荒島岳。
エスケープルートとしては右の三面谷に林道が見える。
なにも林道を使わなくてもこのまま石徹白ダムまで尾根を歩いてもよく、結局そうなった。
急傾斜の少ない、実にたおやかと表現してもいい尾根だ。
屏風もオレ様を忘れるなよとアピール。
別山も最後まで、左に本峰を従えて実に堂々としている。
わほっ・・・。
歩けなかった枇杷倉を見上げる。
奥に荒島、その手前は木無山。
ほあ~・・。
あまりにも下降が緩やかで、かえってペースがゆっくりしすぎな気もするけど、ま、いいか。
わわっ、イキナリの激急下降&籔々だ~、と思ったが・・・苦労して降りて振り返ると、わざわざ選んでまで・・・。(^^ゞ
それにしても長い尾根だ。原則緩やか下降&アップダウン頻繁。
もう意地になって、「ここまできたら今更林道へは下りないぞー」 だけどもう陽が落ちてきた。
日没後になって少しルートミス、トラバース斜面で「ことし初物」イワウチワも営業時間終了後。
地図に無い林道着地で、もうこれで一安心。
満月を背に日没一時間十五分後、やっとクルマへ。