沢登りには様々な「危険」が伴なうことは承知している。
もちろん自己防衛の努力もしていたつもりだ。
しかし・・・ついにやってしまった。
【転落】
結果的には膝小僧をすりむいた程度で、身体へのダメージは軽微と言える。
滝壺の水面二mほどの高さのふたつの岩。
手前の岩から、一m弱離れている中央の岩へと飛び移る際に足をすべらせて・・・。
もちろんこれまでの経験でも同様の事はあったのだが、高くてもせいぜい五十㎝とか六十㎝。
その高さからでも打ち付けた部位を腫れあがらせたものだが、
今回は水面まででも二m。
下が滝壺との認識が、かえって自分の動きを雑にしたのかも知れない。
確かに滑ったところでドボンで済むし・・・と思ったのだが・・・実際は、予想もしなかった頭からの転落。
「あっ」と思った次の瞬間には、まさかのヘルメットからのどっぼ~ん。
精神的ショックは意外と大きかったようで、身体がなんともないのでこれ幸いとすぐに別ルートで登り始めたら、中段あたりで膝が小刻みに震えだした。本音部分ではよほどイヤだったのだろう。
遡行はここで打ち止めとなった。